野中元とかるべけいこの
自然栽培ササニシキ
野中元とかるべけいこのササニシキ
あっさりとしたほどよい甘みと弾力。
おかずにも合わせやすく、冷やご飯でも美味しくいただけます。
我が家では古米になっても美味しいねと夫婦で話しています。
野中ファミリーはご存じの通り、1994年に南阿蘇村久木野地区(旧久木野村)に移住。オーガニックやスローライフという言葉が一般化する以前から30年にわたり自宅前の100坪ほどの田んぼと村内5反の畑で無農薬農業に取り組んできました。自給と加工をメインにしつつ、ご縁のある方には自分達家族が安心して食べられる旬のお野菜をお送りしています。やがてそれはかるべの料理教室やクッキー、鉄火味噌に繋がり、その暮らしぶりを撮影した野中元は写真家として活躍するようになりました。
しかし、マルチな活動をするようになっても農と食は野中ファミリーの生き方の原点、30年常に自然と向き合い栽培して自分達で食べる暮らしを続けています。
移住から30年目を迎えた令和5年春、自宅傍にある5枚の棚田が耕作放棄地になりました。昨年までは慣行栽培の田んぼでしたが、地主さんよりぜひ野中家に田んぼを続けて欲しいとのお話をいただきました。
これまで手植え手刈りの掛け干しで作ってきたお米を、一からトラクター、田植機などの機械を揃えて、効率が悪くリスクも大きい不便な小規模棚田を引き受けることにはかなりの迷いがありました。
それでもまだ春先の耕される前の圃場に立ったとき、眼前にそびえる阿蘇山脈の麓に広がる田んぼの絶景に、この絶景田を守りたい、いつの日か多くの人が集い、作業し、おにぎりを食べられる場所にしたいと思いました。
山間部で作るササニシキは早生で収量も少なく、農薬も肥料も除草剤も使わないので除草などに大変な労力がかかり、主食といえども決してお安く提供することができません。しかし高アミロースなのにほどよい甘みと弾力があり、南阿蘇の寒暖の差と豊かな水が生み出す味わいにきっとご満足いただけるものと思っています。
この地で作るササニシキは私とかるべと子ども達の生き方そのもの。
顔の見える関係で人生が続く限り直接みなさまにお届けしたいと願っています。